ただのラブホには興味ありません

ラブホとかについて、ゆる~く語るブログ

宇宙とニューヨークとレトロの融合『ザ・ウェーブ』~ラブホ探訪~

小惑星探査機「はやぶさ2」など、宇宙開発を行うJAXA
相模原市淵野辺は、JAXAの研究所がある町だ。
そんな淵野辺には、ハイセンスなラブホが存在する。
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名前は『ザ・ウェーブ』。
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今回の部屋は、注目すべき点が山のようにあった。
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水回りを除くと、ベッドのあるエリア、ソファのあるエリア、そして鏡貼りのエリアの3つの空間に分かれる。

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まずはベッドのエリアから。
ベッドが、部屋の一角にくっついている。
円形で赤いフレームに囲まれ、頭側に鏡がある。
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操作パネルを見たところ、回転の機能はないと分かった。
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天井には、ベッドの大きさに合わせた四角い照明パネルがある。
パネルの縁は、ベッドフレームと同じ色。
赤地に白い文字で「PLAYBOY CLUB」と書いてある。
ナイトクラブを思わせる。
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ベッドの横には電話があり、ピンク色でダイヤル式だ。
60年代のアメリカ映画に出てきそうな、洒落た様式である。
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続いて、ソファのエリア。
グレーのソファーの上に、花の刺繍が施されたクッションがある。
ソファーの後ろには、意外なものが置かれている。
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黒いグランドピアノだ。
ご丁寧にも、メトロノームと楽譜まで用意してある。
手ぶらで来ても、本格的なピアノの練習ができそうだ。
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ピアノの天井には、宇宙にスペースシャトルが浮かぶイラストのパネルがある。
イラストは白黒で、シンプルながら古びないテイストだ。
パネル内部の照明で、白い部分が光る。
宇宙開発の町にとてもお似合いだ。
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最後は、鏡貼りのエリア。
部屋の一角に、鏡が敷き詰められている。
それだけでも珍しいのだが、照明器具も滅多に見ないデザインだ。
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赤・青・黄色の多角形の星形だったり、
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ルービックキューブのようにカラフルな立方体だったりするのだ。
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これが鏡に映ると、何とも不思議な光景が生まれる。
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その他、浴室とベッドルームを隔てる窓も注目ポイントだ。
窓はイラストを彫った曇りガラスになっている。
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一枚はMGMのマークのようなものが描かれる。
枠内にはライオンではなく、「Happy space holiday」の文字がある。
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もう一枚は、ニューヨークの摩天楼を背景に微笑む、ドレス姿の美女が描かれる。
エンパイアステートビルや、ドレスのドレープといった細かい所まで、写実的だ。
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レトロフューチャーとも、アメリカ的とも、またスペーシーとも感じられる部屋だ。
広い面積のおかげで、散漫な印象はなく、ゆったりとくつろげる。
この唯一無二の世界観には、ずっと残っていて欲しい。
できれば、宇宙旅行が当たり前の時代になっても。
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2020年12月探訪

西川口~ラブホの街を歩く~

西川口に初めて関心を抱いたのは、群馬への一人旅の道中だった。
(あっ!あのラブホは何だろう?)
高崎線西川口駅を通過する時に、目を惹く建物があったのだ。
ずっと気になっていたそのホテルに、接近することができた。
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名前を『ZIP'S』という。
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茶系の洋瓦に赤いレンガ、白い石の壁材が異国情緒を醸し出している。
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壁にはハートとリボンのモチーフの飾りが付いていて、チャーミングである。
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車窓から見た時、お菓子の家みたいだと思ったが、間近で見てもクリームやクッキーを思わせる色合いだ。
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もし私がパティシエなら、このホテルを模したケーキを作るだろう。
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『ZIP'S』は西川口駅の南側にある。
ラブホの数は、駅の北側の方が多い。
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白と青が爽やかな『モン・リーヴ』、
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紫のアゲハ蝶が昼間からキラキラ光る『H-SEVEN』、
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黒にレース柄の飾りがゴスロリを思わせる『グランデ』が線路沿いを彩る。
線路から離れた繁華街では、
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建物が長くて細い『マイルド』、
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無駄を削ぎ落としたデザインが今風な『UNO』が目に留まった。

そして、繁華街には多数の風俗店がある。
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デリヘル『マツタケヒロシⅡ』は、あの薬屋のフォントとしか思えない。
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あるビルの2階には『天然・萌えっち!』という、青空に虹のイラストが掲げられた店があった。ほのぼのしている。
その上の階には『ドスケベワールドS』という、『ド』と『S』が手枷で拘束された真っ赤なロゴの店があった。アグレッシブだ。
同じビルで1階分隔てただけで、世界観が違いすぎである。

極め付きは、こんなヘルス。
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『ド淫乱ンド』というネーミングと赤い文字には、吹き出すしかない。
全体を取り囲むのは、メラメラ燃え盛る炎。
「大人の遊園地」「エロの国」といった、キャッチコピーも熱を放っているように見える。
一番目立つのは、アイマスクをして縄で緊縛され、バイブを持っているテディベアだ。
どれを取っても、卑猥さ満点のデザインである。
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西川口は、お菓子の家のように可憐なラブホから猛烈にリビドーを煽る風俗店まで、何でもありの町だった。
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2019年5月散歩

緑の中の真っ赤なブランコ『愛々賓館』~ラブホ探訪~

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「やっと会えた……」
私は緑豊かな客室を見て、そう思った。
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ここは、横浜市のホテル『愛々賓館』だ。
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20歳前後の頃からずっと気になっていた。
本やネットで取り上げられ、それに面した道を通ったこともあったため、「いつか行きたい」と何度も思っていた。
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しかし、周辺のどの駅からも遠いこともあり、そのチャンスはなかなか訪れなかった。
今回、綿密にルートを探って、やってきた。
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壁は観葉植物のような葉っぱの模様や、緑色が使われている。
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壁の一部には、葉のオブジェが付いている。
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ベッドの上の天井には、ハンモックが吊されて、そこにも葉のオブジェがからみつく。
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天井の近くの壁面には、鳥の小屋がある。
自然を思わせるデザインと言える。
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天井はコンクリート打ちっ放しだ。
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ベッドの近くには、街灯に似たデザインのランプがある。
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ベッドの足側の天井には、ハリネズミに見える細い部材が集まった照明が付いている。
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ソファーの上の天井には、下向きの矢印のような明かりが垂れ下がっている。
統一感には欠けるが、非日常の空間を演出しているのは確かだ。
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そしてこの部屋で一番目を惹くのが、ブランコだ。
天井からぶら下がり、ちょんと触れると前後に揺れる。
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板は人が座れる大きさだが、「オブジェです!!」「遊具としてのご使用はお控え下さい」と注意書きがある。
緑の多い壁も相まって、公園の一部に見えてくる。
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その下にある床面のアートも珍しい。
葉のオブジェと、無造作に散りばめられた鏡がケースの中に収まっている。
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鏡はソファーの近くの壁面に小さく貼り付けてあったり、
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ベッドの足側の壁に波打った形で貼り付いていたりする。
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あからさまではなく、よく見ると妖艶なデザインなのがこのホテルの特徴かもしれない。
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浴室はタイルの模様がカラフルだ。
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緑が多い公園を思わせるインテリアでありながら、さりげない色気も感じさせる、不思議な部屋だった。
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アクセスはよくないが、訪れる価値は充分あるといえる。
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2020年7月探訪

幕張本郷~ラブホの街を歩く~

JR幕張本郷駅京成幕張本郷駅は、ディズニーリゾートや幕張メッセに近い駅だ。f:id:marion1992:20210403220715j:plain
南改札から幕張メッセ方面に向かう大通りの途中、ホテル街がある。
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突如として現れるのが、スラリと伸びた茶系のホテル『ハウスプラス』だ。
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ベージュやダークブラウン、木目調の壁が、飾らない印象を与える。
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それよりも目を惹くのが、銀色に鈍く光る円盤型のホテル。その名も『UFO』だ。
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無数の丸い窓、インスタント焼きそばを彷彿とさせる『UFO』の赤いネオン、塀に沢山付いた青い円形の装飾。
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誰もが二度見せざるを得ない派手さである。
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ここは裏に入口があるので回ってみると、ロケット3基がモチーフの門があった。
UFOにロケット。
宇宙への憧れが今よりも強かった時代の名残りだろうか。
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その向かいには、至って普通の『ケンブリッヂ』。
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イギリスの都市名にも関わらず「バリ風の空間で癒しの時を。」と名目を掲げている。
ものすごい違和感である。
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青色と黄色のロゴが大通りからでも目立つのは『トレンディクラブ』。
バブリーな名前とは裏腹に、ビルは新しい。
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入口の自動ドアの周りに蛇腹カメラのような装飾が施され、仰々しい。
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京葉道路のカーブに沿った円形のホテルは、『アイル幕張ベイ』。
一見するとキレイなマンションに見える。
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噴水がアクセントになっている。
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小規模ながらもキラキラなロゴが目立つのは『Wアバンザ』だ。
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立て看板にセクシーな女性の写真を使い、イケイケな洋楽のBGMが流れ、若向きと思われる。
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そしてこの一帯で最も目立つのが、シンデレラ城よりも前から千葉の地に建ち続けているお城、ホテル『ファミー』だ。
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低層階は、ふんだんに敷き詰められた赤いレンガ、くびれた白い柵の柱、端部分の窓に嵌まった青いステンドグラスが特徴的だ。
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そして高層階は、青磁のような色のツンと尖った三角屋根に目が釘付けである。
先端は針のように空へ伸びている。
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あらゆる方向から『ファミー』を見たが、360度どこから見てもまごう方ない西洋のお城だ。
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堂々とした佇まいの一方、「ロングフリータイム登場!!3500円~」と親しみやすい料金をアピールする。
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素敵なギャップである。

バラエティ豊かな、幕張本郷のホテル達。
ディズニーリゾートなどのデートの〆に、足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
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2019年3月散歩

白いグランドピアノを響かせる『パピオン』~ラブホ探訪~

高輪ゲートウェイができるまで、山手線で最新の駅は西日暮里だった。
駅の東側では、『Papion』の巨大な看板が存在をアピールしている。
今回は、こんな部屋を選んだ。
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白いグランドピアノがたたずむ、広い部屋だ。
その名も「ホワイトメロディ」。
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ベッドの頭側には、半円がいくつも連なった装飾がある。
音が波紋を広げていく様子を表したように見える。
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半円の内側には鏡があり、間接照明で照らされている。
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ピアノの近くには、白い四角形が複数重なった装飾がある。
ここもベッドの頭側と同様、内側に鏡があり、明かりが周りを囲む。
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その左右には、不思議な形の照明器具がある。
金属で囲まれた電球が上に光を発して、上部に付いた赤と青の板を照らし、赤と青の光を壁に映し出す。
他では見たことがない。
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壁はグレーベージュのレンガ柄で、上品な印象を受ける。
窓や冷蔵庫のある棚、水回りに通じるドアまでもその柄なので、この部屋には壁しかないのかと思ってしまった。
そのくらい徹底して、非日常を打ち出そうとしているのだと思う。
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ピアノの頭上には、白い網目状の照明がある。
部屋の他の部分より明るい気がする。
楽譜を読むのに暗くならないようにするためだろう。
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グランドピアノに近づくと、想像していたよりも大きいこと、古いはずなのに真っ白で綺麗なことに驚いた。
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蓋を開け、紅色のカバーを外すと、鍵盤が現れる。
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適当に鍵盤を押してみると、部屋中に染み渡るような響きだ。
高い音は澄みきった音、低い音は地響きのような音に聞こえる。
電子ピアノの音色とは雲泥の差だと思った。
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小学校で習った『きらきらぼし』を弾いてみる。
ド・ド・ソ・ソ・ラ・ラ・ソ……
途中で恥ずかしくなってやめた。
音階は知っていても、人差し指でしか弾けないからだ。
ピアノを習っていた人が羨ましい。
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浴室は白いタイルとミントグリーンの浴槽で、すがすがしい雰囲気だ。
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前回訪れたアメ車ベッドの部屋「フリーウェイ」は、白黒の市松模様のタイルと真っ赤な浴槽だった。F1グランプリを彷彿とさせる。
部屋に合わせて浴室も変えているようだ。
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ピアノが弾ける人はもちろん、私のようにピアノが弾けない人にも一見の価値がある部屋だ。

2020年3月探訪

渋谷円山町~ラブホの街を歩く~

私は読書が大好きだ。
中学時代は、3年間で100冊も読んだ。
「渋谷の円山町にはラブホ街がある」と知ったのもその時である。
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その知識を得たのは、エッセイ「東京見聞録」の、「愛欲の渋谷円山町辺り」という章だった。
本文の後に、円山町の駐車場の写真(19
90年頃)が載っている。
写っているのは、ホテル名が連なった看板だ。
そのページを、当時の私は穴の空くほど見つめたものだった。

その写真のホテルで、現在も残っているのは「ホテル03」だけだ。
白いタイルと円柱型のネオンが目印の、大きなホテルだ。
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一度入るとなかなか抜けられず、しかも急勾配の道が多いのが円山町である。
特定の場所を目指すよりも、適当に歩き回る方が楽しい。

池袋や新宿と比べ、古いホテルが多いのも特徴である。
例えば、井の頭線神泉駅からチラ見えする「ペリカン」。
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ペリカン」の文字やネオンの色からして年季を感じさせる。
駐車場付近には「いらっしゃいませ」の札があるが、いつの時代に作られたのだろう。分からない。
また、塀の壁には「一人・ビジネス・同性」の利用OKと案内がある。
何なのだ、「ビジネス」って。
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他のホテルの、「VHSテープ持ち込み可」「ファミコン有り」という案内も気になった。
これを見たカップル(90年代前半)は、喜び勇んで入ったのだろう。
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古めかしいホテルが多い一方で、目隠しのディスプレイに力を入れている所もたくさん見かけた。
ガラスの中に、ミッキーマウスのぬいぐるみを置いたり、生け花を飾ったりしている所がある。
また、パールのアクセサリーと紅葉を並べたり、お化けカボチャを噴水に乗せたり、季節感を演出しているホテルも見付けた。
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私の好みは「ディキシー・イン」のディスプレイだ。
赤くてスピードが出なさそうなオートバイ。
NYのアポロシアターを彷彿させる「SERVICE TIME」の案内板。
アメコミ調の美少女が描かれたイラスト。
それらによって、アーリーアメリカンな世界観を演出している。

この界隈には、ライブハウスも多く、よく若者で賑わっている。
かと思えば、小さなアダルトショップがひっそりと営業中だったり、ハプニングバーに出くわしたり。
角を曲がった先に、意外なものがあるのも、円山町の特徴だろう。
そう思いつつ、道玄坂の大通りへ抜けて行った。

2018年9月散歩

巨大な男性器が揺れる!かなまら祭りの記憶(2019年)・その3

(その2からの続きで、2019年4月7日の記憶を記す。)
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私は、川崎大師の参道までやって来た。
ここもいつもと違い、人の波ができていた。
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名物のトントコ飴を売る店は、次から次へと来る客にてんやわんやだ。
客のお目当ては、かなまらの形をした棒つき飴である。
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参道を素通りすると、出店がいくつかあった。
バナナの上にいちごを乗せ、全体をチョコでコーティングした、男性自身にしか見えないチョコバナナ。
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大福に切れ目を入れ、尖ったいちごを挟んだ、その名も「ちょっとエッチないちご大福」。
よく思いつく人もいるものだ。

出店のある通りの先には、大師公園が広がる。
ここにも、多くの出店が軒を連ねていた。
チョコを売る店、お酒の店、ボールペンの店、箸置きの店、キーホルダーの店、アクセサリーの店、雑貨の店。
どの店も、男性器や女性器、又は性をモチーフにしたものしか扱っていない。
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かなまらのチョコレートの店は、早くも売り切れ御免の表示を出していた。
沖縄のお菓子をもじった『ちんこすこう』も美味しそうだ。

お酒の店は、『万古』と『金玉』という日本酒のセットが看板商品だ。
もっとも、読みは『ばんこ』と『きんぎょく』らしいが。
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ボールペンの店では、グリップ部が男性器になったペンを見つけた。
「触ってみてよ」と店主に言われ、ペンに触れてみる。
ぶよん、ぶよん
……ノーコメントである。
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かなまらモチーフの箸置き。食卓にこれがあるのはいかがなものか。
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キーホルダーの店では、座位で愛の営みをする男女や、交尾する熊のつがいなどのキーホルダーがあった。
振ることでパーツの一部が動き、出し入れしているように見えるのがミソである。

アクセサリーの店には、男性自身や女性自身の形のピアスやペンダントが置かれていた。
パステルカラーで、遠目にはジェリービーンに見える。
男性のは上向きにビンビンのものだけでなく、萎んでしなしなのものもあった。
後者は、色が水色だと「もう再起不能です」と言いそうな雰囲気だ。
好みは多様である。

そして、一番人気だったのが雑貨の店である。
愛らしい男性器のキャラがプリントされたクリアファイル、同じキャラが手に握られたイラストのマステ『マスカキングテープ』など、オフィスでは使えない文具を扱っていた。
私はそこでポストカード(200円)を購入した。
筆文字の『かなまら桜』と、桜の花びらが集まってできた男性自身のイラストが描かれている。
帰宅してすぐ、壁に貼ったのは言うまでもない。
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川崎のかなまら祭り
それは、性別や人種を越えて心が一体になり、自由と笑顔が溢れる、不思議な祭りだった。
1日でも早く、あの熱気と喜びの光景を見ることができる世の中になることを、祈る。

~完~

巨大な男性器が揺れる!かなまら祭りの記憶(2019年)・その2

(その1からの続きで、2019年4月7日の記憶を記す。)
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金山神社から、かなまらのお神輿が現れた。 
車道にはみ出した私達は、お神輿を追いかけようとした。
その途端、警備員がロープをはり、行く手を遮る。
「バスが来てま~す!」

生殺しにされた気分だが、仕方ない。
とにもかくにも、先回りしてかなまらのお神輿3基を待つことにした。
ハロウィーンの渋谷のような混雑の中、細い路地を入り、お神輿の通る道を見つける。
待っていると、独特のかけ声が聞こえてきた。
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「えいさぁ!ほいさぁ!」
「えいさぁ!ほいさぁ!」「そいやぁ!」「えいさぁ!ほいさぁ!」
「えいさぁ!ほいさぁ!」「そいやぁ!」「えいさぁ!ほいさぁ!」
「えいさぁ!ほいさぁ!」「そいやぁ!」
黒いかなまらのお神輿が、男性によって力強く担がれる。
脈のシワまで再現され、カリ高だった。
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「か~な~ま~らっ!」「でっかいま~ら~!」
「か~な~ま~らっ!」「でっかいま~ら~!」
「か~な~ま~らっ!」「でっかいま~ら~!」
ピンクの、直径も長さも尋常ではないかなまらのお神輿。
担いでいたのは、女装した男性達だ。
先導する女装子さんの、真っ赤なチャイナドレスが眩しい。
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「えいさぁ!ほいさぁ!」
「えいさぁ!ほいさぁ!」
「えいさぁ!ほいさぁ!」
「えいさぁ!ほいさぁ!」
木製の、古そうなかなまらのお神輿。
男性も女性も、必死の形相で担いでいた。
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最も盛り上がったのは、ピンクのかなまらだ。
「でっかいま~ら~!」の部分を観客が叫び、コール&レスポンスのようになった。
奇妙な一体感に高揚して、私も臆面もなく叫んでいた。
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3基は、大師参道に流れていった。
道が広くなり、ようやく普通に進める。
歩きながら、人々を観察した。
沿道の寿司屋の店員が出てきて写真を撮ったり、駐車場のフェンス越しに立って見る人がぎっしりといたり、「カナマ~ラ~!」と巻き舌で感嘆する外国人があちこちにいたり。
誰を見ても、笑顔が溢れていた。
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そして、お神輿の列の先頭に来た。
一番前を歩くのは、カラフルな大漁祈願の旗を振る男性だ。
ダイナミックな動きが特徴的だが、かなまらに比べると注目する人が少ないのが不憫である。
その後ろは、神主さんらしき白髪の男性が扇を広げて歩く。
左右には、地を引きずって鈴を鳴らす男性が2人。厳かな表情だ。
「ザザザーッ……シャラン!」「ザザザーッ……シャラン!」という音だけが響く。
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そんな男性達の背中に目が行く。
ハッピに、男性器と女性器を擬人化した絵が描いてあった。
厳格な表情と、かわいくて滑稽なイラスト。
そのギャップに吹き出しつつ、歩いた。
お神輿が向かう先にも、奇怪なものがあるのを期待して。
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~その3につづく~

巨大な男性器が揺れる!かなまら祭りの記憶(2019年)・その1

毎年4月に訪れていた祭りが、今年も自粛になった。
川崎のかなまら祭りだ。
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悔しいので、最後(2019年)に見た記憶をここに記す。

川崎あるある ご当地あるある

川崎あるある ご当地あるある

「ウオオオオオオオオオオオ~!」
「オオオオオオオオオオオオ~!」
「フウウウウウウウウウウウ~!」
その時、大勢の人々が歓声を上げた。
キシー!キシー!キシー!キシー!キシー!
カシャカシャ!カシャカシャ!カシャカシャ!
続いて、無数のカメラがシャッター音を響き渡らせた。
私も気がつくと、「うおお~!」と叫び、デジカメを掲げていた。
我々が見ていたもの。
それは、青空に向かってハードピストンするかの如く上下に揺れる、桃色の巨大な男性自身だった……!

2019年4月7日、午前11時。
京急川崎駅の本線ホームに降り立った私は、階段を勢いよくかけ降りる。
1階の大師線ホームに滑り込むと、いつもと違う点に2つ気づいた。
ひとつは、電車を待つ人々の数が普段の何倍も多いこと。
もうひとつは、半分以上が外国人であること。
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電車がやって来た。
先頭には、『2019.4.7 かなまら祭り』のヘッドマークが付いている。
乗ると、車内のあちこちで、知らない言語のお喋りが飛び交っていた。
何語だとしても、皆楽しそうだ。
川崎大師駅に着くと、乗客の9割が降りてしまった。
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ホームを出て踏み切りを渡り、お神輿が出る金山神社のある通りへと向かう。
普段は閑散とした駅前には、酔いそうなほどの人の群れができていた。
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「ロープの内側に下がって下さ~い!」
「車通りま~す!」
ピー!ピー!ピー!ピー!
警備員の声とホイッスルが聞こえる。
人と人の隙間を抜けて進んだ。

グラマラスな肢体に和服を纏った、アフリカ系の美女。
大きなカメラを肩に担ぎ、インタビューする白人の男性。
男性器の形をした飴をくわえる、アジア系の女の子達。
どこを向いても、普段はお目にかかれない人だらけだ。
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ようやく神社の通りに着く。
振り返ると、オレンジと紫の紋付き袴を着て、頭は男性自身のゆるキャラ(?)がいた。
「はいピース!あはは~!」
「1,2,3!Thank you~!」
一緒に写真を撮る人が跡を絶たない。
みんな、日本各地から世界各国から、ここに集まって来たのだ。
アレを見るためだけに。

そうこうしていると、お囃子が聞こえてきて、お神輿が現れた。
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まずは、やぐらに囲まれた、黒光りするかなまらだ。
登場するやいなや、私達は列を乱し、車道にはみ出した。
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続いて、ピンクの巨大なかなまらが神社から現れ、大きく上に下に揺れる。
「ウオオオオオオオオオオオ~!」
「オオオオオオオオオオオオ~!」
「フウウウウウウウウウウウ~!」
キシー!キシー!キシー!キシー!キシー!
カシャカシャ!カシャカシャ!カシャカシャ!
大歓声とシャッター音が、のどかな町にこだました。

~その2につづく~

青い花が咲き乱れる『SARA錦糸町』~ラブホ探訪~

そのホテルは、まだ午前10時なのに、9割が在室だった。
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よほど人気なのだろう。
今回は、こんな部屋を選んだ。
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壁一面に、青い花が咲き乱れている。
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クッションやベッドライナーも青なので統一感がある。
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ソファーやベッドカバーはグレーを使い、青色を引き立てている。
ライトもブルー系で、妖艶な雰囲気に仕上げている。
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ベッドの奥の壁には、円形の鏡が貼ってある。
シルバーのタイルでドーナツ状に縁取られ、光を反射する。
ベッドよりずっと高い位置にある。
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横になって目に留まるのは、天井の一角にぶら下がるシャンデリアだ。
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透明なクリスタルの飾りが揺れる。
電球の入った傘を支える部分はピンク色だ。
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青い間接照明の中で、8個の電球がオレンジ色の照明を放つ。
天井のその辺りは、混合されて紫色になっていた。
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ベッドの頭部にあるティッシュボックスや電話は、全て黒色だ。
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ゴムが入った箱の底には、「スキンおかわり自由」と書かれたイラストがある。
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私が一番見入ったのは、ガラステーブルの下にあるアートだ。
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青と黒のアクリルアイスを敷き詰め、その上に銀色のバラや蝶のオブジェが乗っている。
2色は、きっちり左右に分かれるのではなく、絶妙に混ざっている。
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バラは糸状の素材を編んで作ったと思われる。
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蝶は金属の板をくり抜いてできたものだろう。
大胆な色使いと繊細な飾り物が、目を釘付けにした。
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こんなに素敵なアートなのに、テーブルの上にリモコンやメニューがあるせいで、パッと見ても分からない。
たぶん、多くのカップルはこれに気づかない。
私はラッキーだったのかもしれない。
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とても妖艶で芸術的な空間だった。
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2020年3月探訪